来年に向けて3
22日に自分達で作ったぼかしを田んぼにまきました。
ぼかしはほっかほかで、まぜるとゆげが立っていました。
写真:11月17日
ぼかしをまいてすぐに雪が降ったので
今日の田んぼはなんとなく”ふゆみずたんぼ”になりました。

これから寒くて長~い北海道の冬です。
”ふゆみずたんぼ”はどうなるのでしょうか
あらきち
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22日に自分達で作ったぼかしを田んぼにまきました。
ぼかしはほっかほかで、まぜるとゆげが立っていました。
写真:11月17日
ぼかしをまいてすぐに雪が降ったので
今日の田んぼはなんとなく”ふゆみずたんぼ”になりました。

これから寒くて長~い北海道の冬です。
”ふゆみずたんぼ”はどうなるのでしょうか
あらきち
昨日に引き続き、東京で「第3回田んぼの生きもの調査シンポジウム」に
参加しました。

はしべ
今年は「ふゆみずたんぼの歌」(田尻)に始まり、「コウノトリの歌」(豊岡)で終わる構成で、
基調に流れるものは前日の東大シンポジウムと似ていますが、
(1)農業と環境のつながり、(2)アジア稲作地域への広がり(ラムサール条約を意識した)、
というテーマが見えてきます。
安田喜憲氏の記念講演は、氏の環境考古学(花粉の化石から過去の土地の状態を再現し、
文明との関係を探る)の成果をもとに、大地に労働というエネルギーを投下し、
土地から収穫を得る稲作漁撈民族がいかに地球環境と景観を守ってきたか、
特に生きものの豊かな水田はメタンの放出も少なく
地球温暖化防止にも貢献するという提言がなされました。
話も大変分かりやすく説得力もあり面白く飽きさせないものでした。
昼食後は昨日は所要で急遽地元に戻られた中貝豊岡市長の講演「コウノトリと
共に生きる」から始まりました。昨日は課長、今日は市長で別々の視点から同じ豊岡の
取り組みが聞けるというぜいたくな2日間を過ごすことができました。
各地の取組等の報告もされました。
特に今回は7月に韓国で行われた調査交流会の韓国側主催者の
洪城(ホンソン)プルム生協の専務理事がいらっしゃり、調査の報告をしました。
調査を振り返り、韓国の人たちも、日本と同じように何か意義を感じているようでした。
また、山形の生産者団体の青年部からの調査の報告では、
若い農家の青年達が、栽培(特に抑草技術)に生かすことを目指して自ら調査を計画し、
田んぼの生きもの調査プロジェクトのインストラクター等を活用しながら調査を5回にわたり実施する中で
田んぼを見るまなざしにも変化が見られ、米づくりに対しても自信を持ちつつあることが語られ、
素晴らしい報告でした。
最後に豊岡市の取組みについて、「公開座談会」という形式で、鷲谷教授がコーディネイトし、
地元の農家、行政、JAと、関わってきた岩渕、稲葉先生がこれまでの歩みを語りました。
鷲谷先生は昨日はフロアからの活発な議論を引き出し、今日はパネラーから
コウノトリ放鳥に至る各主体の思いや苦労を引き出しと、
コーディネーターとしての才能を発揮されていました。
充実の2日間でした。来年はどんな報告がされるのでしょうか…
東大の弥生(農学部)キャンパスで開かれたシンポジウム
「生物多様性と農業」にやってきました。

9人の講演とパネルディスカッションがありました。
これだけの講演者が一同に会することは滅多にないと思います。
はしべ
2005年(昨年)は、ウガンダで開催されたラムサール条約第9回締約国会議で
マガンの越冬地、宮城県の蕪栗沼が周辺水田とともに湿地登録されたこと、
兵庫県豊岡市でコウノトリの放鳥があったこと
(その背後に環境に配慮した稲作がある)の2つのことが相前後してありました。
日本の稲作にとって歴史的な転換点になる出来事ではないでしょうか。
そうした時代の流れにふさわしいシンポジウムだったと思います。

始めに豊岡市コウノトリ共生課の佐竹課長からコウノトリと共生する
町をめざす豊岡市の取組についての講演がありました(本来は市長が講演する
予定でした。市長の話も面白いのですが、佐竹課長の話は実務者の視点があり楽しめました)。
続く第1部では各地の取組として蕪栗沼周辺でのふゆみずたんぼの取組、
琵琶湖周辺での固有種ニゴロブナを守る「魚のゆりかご水田」の取組、
新潟の笹神での取組(約30年生協との産直活動を通して取り組んできた)を
それぞれ環境団体、行政担当者、地区の農協の役員という異なる立場から
紹介がありました。
昼食を挟んだ第2部では農学的観点からの2名の講演がありました。
東北大の伊藤先生からは農学的にふゆみずたんぼを研究した現時点での成果
(冬期湛水や不耕起の土壌成分、抑草、メタン発生などに与える効果)の
発表がありました。
民間稲作研究所の稲葉先生からは、日本の稲作が生き残る道は、
有機の稲作への転換であること、そのためには、低コスト、地元の資材を
活用した循環型の有機稲作と抑草技術の確立がポイントであることが
指摘されました。
続く第3部では、生物多様性を保全する農業を支援するさまざまな主体の取組として、
弊社社長、全農SR推進事務局、パルシステム連合会から発表がありました。
休憩を挟み、今回の主催である鷲谷教授より生物多様性を保全する水田の経済価値についての
研究の紹介があった後、パネルディスカッションは、フロアからの質問、意見を主体に行われ、
さまざまな意見と議論が活発に行われました。
今回はフロアからの指摘もあったように、「生物多様性と水田」といった様相が強かったのですが、
来年度は田んぼ以外の牧草地や畑などにテーマを広げ同様のシンポジウムを開催したいとの
鷲谷教授よりの総括がありシンポジウムは締めくくられました。
講演者の幅が非常に広く、東大で開催されるシンポジウムとしては
異色のものだったのではないかと思います。
大学院の演習の一環としても開催されていたとのことですが、応募者は他の研究科の人が多く、
農学生命科学研究科の人はほとんどいなかったとのことでした。
農を志す学生にも聞いて日本の農業を変えてもらいたいものです。
本格的な冬がやってきました。
雪が降り積もっています。

発酵資材を投入する→少し土と混ぜて土の微生物を増やす→しばらくしたら水をはる→
ちょうどその上にドカ雪が積もって、雪の下で水は凍らずに春まで「ふゆみずたんぼ」
というのが「ふゆみずたんぼ」北海道版の今年のもくろみだったのですが、
水をはる前に雪が積もってしまいました。
このまま根雪になってしまうのでしょうか…
はしべ
昨日、10日ちょっとぼかしたぼかし肥料?(発酵資材とでも呼びましょうか)を
まいてもらいました。
今日の様子です。

土にも微生物が増えて、いい働きをしてくれて、
それから水をはって、「ふゆみずたんぼ」のスタート!と
なればいいのですが。
はしべ
私たちの「ふゆみずたんぼ」はたんぼの「田」の字の形に
4つの区画に区切られています。それぞれ入れたものが違うのですが、
まだ2箇所分しか炊いてみたことがなかったので、
メニュー開発の人たちと4箇所全部の米を炊いて食べ比べてみました。
「大差ないな~」と言いながら真剣に評価をしていただきました。
これまでの食べ比べ等で使用した、米ぬか発酵肥料を入れた区画のご飯が
一番おいしいという結果になりました。
他の区画では、粘りが少ないため、リゾットに向いているのでは?という
評価の場所もありました(つまり白ご飯としては厳しい)。
1年目の田んぼでこれまでの蓄積がないため、入れたものの差が
大きく結果に影響しているのでしょうか。
今お米の成分の分析もお願いしているので、結果が出たら数値と味を
照らし合わせて原因を考えていきたいです。
今日の教訓:おいしいご飯を炊くにはやっぱり水加減。
はしべ
本格的に雪が降ってくる前に、田んぼの周りの片付けをしなければなりません。
今日は池で洗い物をしていたら、ミズカマキリが現れました。

稲刈りの頃からめっきり姿が見えなくなったので、久しぶりです。
ミズカマキリって成虫で越冬するのでしょうか。
起こしちゃったみたいですね。
その他にも、コミズムシ、カゲロウの幼虫が池の中に見られました。
はしべ
昨日、恵庭にも初雪が降ったようです。
今朝もそこかしこに雪が残っていました。
たんぼにも雪が残っています。
先週は一週間天気が良くなかったので、たんぼは水がひたひたに張った状態です。

また「もうふゆみずたんぼになってよかったね」と誰かに言われそうですが、
水をはる前にぼかし肥料を入れなければいけません。
もうすこし田んぼには乾いていてほしかったのですが、
なかなかお天気の都合はうまくいかないものですね。
10日に仕込んだぼかし肥料は、今朝の時点で51℃まで温度が上がっていました。
うまくできるといいな。
はしべ
お米も食べられるようになって一息・・・といきたい所ですがふゆみずたんぼの本番はこれからです。
田んぼを直ししたり、ぼかし(有機の肥料)を作ったりします。
今回のぼかしは春に作ったぼかし+米ぬか+おから+収穫した稲藁で作りました。

10日後にはできたぼかしを田んぼにまいて、ふゆみずたんぼの開始です!
来年こそは農家さんに負けないお米を6俵とるぞ・・・れるかな!?
あらきち
お米や稲のサンプルを保管している場所に、ネズミが多発しています。
残っている稲などをかじられる被害も出始めています。
チューピタ(ネズミとり用粘着シート)を仕掛けておいたところ、
今朝は2匹もネズミが掛かっていました。
1匹はヒーターのコードをかじって感電死しているではないですか。
他にも日中から1匹走り回っているやつが。
ネズミを1匹見たらあと20匹いると言われますが、ということはあと60匹いるということか…
急いで玄米を別の場所に避難させました。
なかなか気の休まる暇がありません。
(心臓に悪いので写真の掲載は控えさせていただきます)
はしべ
恵庭の社員にお披露目の日を迎えました。
今日は、かまどでご飯を炊いていただきました。
30名超の社員に食べていただきました。

かまどの炊き方がとても良かったおかげで(ありがとうございます!)、
反応は悪くなかったです。
同時にいろいろなご意見もいただきました(だいたい予想通りのご意見です)。
食味の点ではまだまだ改善の余地があります。
来年は更においしく作れるといいな。
はしべ
今日は雨です。作業はお休みで、調査のことや、冬期湛水に向けた
発酵肥料づくりのことなどを話し合いました。
さて、10月31日に書いた謎の生きものですが、
ある方より情報をいただき、トビケラの仲間のなかの
エグリトビケラの仲間ではないかとのことです。
(虫の画像に耐性のない方はここまで)
はしべ
言われてネットで調べてみると、確かにエグリトビケラの仲間のようです。
そして調べているうちに、いろいろなことが分かってきて驚いています。
まず9月頃田んぼで何個か見つけて、ずーっと貝の卵だと皆が思っていた、

この卵塊は、実はエグリトビケラの仲間の卵のようなのです。
確かに田んぼで貝を見たことがなかったので、貝だとしたらどこから卵を産み付けにきたのか
不思議に思ってはいたのでした。
さらに驚いたのは、トビケラはカゲロウやカワゲラに近い仲間なのだと思っていたので、
成虫も羽の透き通ったカゲロウみたいな姿形だと思っていたのですが、
そうではなく、むしろ蛾に近い見た目をしているということです。
さなぎになることも分かり、見た目だけでなく蛾やチョウに近い仲間なのだそうです(毛翅目という)。
蛾だと思って撮っていた、

この虫も、トビケラの仲間の成虫のようです(ムラサキトビケラの仲間だと思うのですが)。
幼虫がイネツトムシに似ていると思ったのもうなずけました。
撮りためた写真が役に立ちました。
今日はトビケラ三昧になってしまいました。
それにしても、どのサイトを見ても、トビケラが田んぼに住むと書いてあるところは
ないですね。悲しくなってきます。
「農地・水・環境保全向上対策」を課題とした学習会に参加しました。
この対策は国が行う日本で初めての環境直接支払い的な
制度として期待を集めています。

田んぼの生きもの調査プロジェクトが主催した今回の勉強会では
制度を利用する各地からの報告がなされました。
質疑応答では、今までがんばってきた為に孤立した有機農家さん
への支援が無い等多くの問題点が指摘されていました。
しかしながら、日本政府がやっと上げた重い腰なわけですし、
上手く活用する道を模索したいものです。
あらきち
今日は昨日からメンバーを拡大して、関係する方も招いてのまとめ会
「北海道ふゆみずたんぼ元年を振り返る」を開催しました。
大学生から行政関係者まで、さまざまな人が35名ほど集まり、
ふゆみずたんぼに関わる人の多様性を改めて感じました。
岩渕先生(昨日は時間切れ!)からは、今年の調査データから読み取れることについて
報告があり、イトミミズのピークが本州とは2カ月違うことが報告されました。
また日本各地に点在する「秋代(かき)ふゆみずたんぼ」が紹介されました。
北海道での可能性や環境教育への反映について、提言がなされました。
また、ラムサール会議など国際的な広がりについてもお話がありました。

稲葉先生からは、北海道での有機稲作への期待と、昨日のまとめから
来年度の課題として、水管理と一穂粒数の増加、具体的には
春先の水温を高めることの重要性が指摘されました。
また有機農業推進法など最近の農業政策の動向についても
お話がありました。

竹田さんのふゆみずたんぼの新米のお披露目もあり、盛り上がりました。
終了後の関係者の食事でも、なかなか話は尽きませんでした。
北海道のふゆみずたんぼ(型の有機稲作)が、関わる人たちとともに
来年さらに深まっていくとよいですね。
はしべ
1年間お世話になった4軒の農家の皆さんと岩渕先生、稲葉先生、
それにこれまで関わってきたメンバーといっしょに今年のまとめ会をしました。

はしべ
久しぶりにいらしていただいた稲葉先生からは、
今年5月から毎月行ってきた調査データ(特に収穫時のデータ)をもとに、
農薬を使わない有機の田んぼで、農薬を使っている田んぼと同じか
それ以上のお米を取れるようにするための課題を話し合いました。
今年平均して55~66くらいの一穂粒数を、来年は70にしたい、
ということになりました。
次に農家の皆さんと私たちの今年調査してきた田んぼのお米を炊いて
食べ比べをしました。すべて無農薬のお米です。
会場で炊きあげた米を、どれが誰のご飯か分からないようにして、
みんなで6項目(外観、香り、味、硬さ、粘り、総合)の採点をしました。
どきどきしながら(きっと農家の皆さんもどきどきしていたでしょう)、
「分からないよ~」と言いながら真剣にご飯に挑んでいます。

なんちゃって食味試験ですが、それでも、集計してみると傾向は見えてくるものです。
特に私たちのお米は、農家の皆さんのものと比べると評点にも差が付きました。
前日食べていたせいもありましたが、食べながら「多分これだな」と分かりました。
収量でも、味でも、やっぱり農家はプロなんだと実感しました。
それでも自分の作ったご飯をお代わりしてしまいましたが。
農家のお米は、大きな差はつかず、どれが自分の米か分からないというくらい。
微妙な評点の差は、有機、無農薬の取組の年季の差と一致していました。
田んぼは一年にして成らず。
でもみんなおいしかったです。
先生方からも「本州の米と遜色ない」との評価をいただきました。
そのまま食事になだれ込み、農業政策にまで熱い議論を戦わせました。
先生方は明日の発表準備のため、早めに切り上げましたが、
その後も話は尽きませんでした。

ついに、この日がやってきました。
「ふゆみずたんぼ」の新米、試食です。
今日精米(コイン精米に走りました)したての新米で炊いたご飯です。

試食するメンバーたち。

味は…まあまあでしょうか。
ほっとしました。
実は昨日試食の予行演習で別の区画の米を食べてみたのですが、
今日のものとは違う味がしました。区画によって入れたものが違うので、味も違うのでしょうか。
はしべ