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2007年01月30日

第4回食・農・環境セミナー

2/24(土)開催の「ふゆみずたんぼ」に関するフォーラムのお知らせです。
昨年は吹雪の中約200名のご来場をいただきました。今年も多数のご来場をお待ちしております。

安全な食にも貢献する持続可能な農業のあり方を研究、紹介し、勉強の場を提供することを目的に1997年より活動を続けている創地農業21では、2005年より「ふゆみずたんぼ(冬期湛水水田)」をテーマとした「食・農・環境セミナー」を3回開催してきました。

ふゆみずたんぼは冬の田んぼに水を張ることでイトミミズ等生きものが活動する環境を整え、雑草や害虫を抑制し、安全で付加価値の高いお米を栽培できる農法として注目を集めています。昨年は北海道でも当別町や月形町でこの農法に取り組む農家が現れ、その可能性について一年間専門家を招いて検証を行ってまいりました。

今回のセミナーでは、①「ふゆみずたんぼ」に初めて取り組んだ北海道で見えてきた可能性を報告、②コウノトリの野生復帰を軸に、「環境創造型」の稲作を地域の活性化に結びつけ注目を集める先進地、兵庫県豊岡市の中貝市長の講演、③食と農業と環境の連携による地域づくりの可能性について、各分野のパネラーによるディスカッション、を特色としており、初めて札幌市内で開催いたします。

日時:平成19年2月24日(土)13:00~17:00
場所:ルネッサンスサッポロホテル 地下ボールルーム
(札幌市豊平区豊平4条1丁目1-1 地下鉄東西線 菊水駅下車9分)

詳しくは第4回食・農・環境セミナーチラシpdfをご参照ください
第4回食・農・環境セミナーチラシpdf

お知らせ:
セミナー会場では、今年北海道で作られた「ふゆみずたんぼ米」の試食と販売を予定しております。

《プログラム》

■岩渕成紀(NPO法人田んぼ 理事長)
北海道における「ふゆみずたんぼ」の可能性
~一年目の結果報告と期待~
北海道における「ふゆみずたんぼ」の一年目の取組結果の報告と今後の課題と期待。
世界に広がる「ふゆみずたんぼ」。
ラムサール会議に向けて。

■中貝宗治(兵庫県豊岡市 市長)
コウノトリとともに生きる
 ~豊岡市環境経済戦略~
コウノトリの野生復帰を核として、環境と経済の両立のまちづくりを目指す先進地からの事例紹介。

■パネルディスカッション
~「ふゆみずたんぼ」は地域を変えるか~
「ふゆみずたんぼ」や環境創造型の農業を通して、地域の活性化が可能か。
生産者、流通、行政などさまざまな立場からの意見をもとにその可能性について検討してまいります。
コーディネーター:
岩渕成紀(NPO法人田んぼ 理事長)
パネラー: 
中貝宗治(兵庫県豊岡市 市長)      
竹田広和(「ふゆみずたんぼ」取組農家;当別)      
石坂裕幸(コープさっぽろ 理事長補佐)      
東 修二(北海道農政部 次長)
庄司昭夫(創地農業21代表 株式会社アレフ)

《講演者詳細》

●岩渕 成紀(いわぶち しげき)  NPO法人田んぼ理事長
宮城県栗原市(旧若柳町)生まれ
宮城教育大学教育学部卒
仙台市立第二中学校を スタートに仙台市の小中学校教諭を経て 兵庫教育大学生物学科修士課程修了(教育学修士)。 その後、仙台市科学館学芸員、宮城教育大学客員教官を 経て2002年より宮城県田尻高等学校教諭。 インターネットを活用した生物調査や子どもたちの 興味を引き出す多様な教育を実践。 雁をはじめとする水鳥とその生息地である田んぼを 保全する活動を推進中。 2005年11月NPO法人田んぼの設立発起人となり、 現在同法人の理事長に就任。2006年3月に宮城県田尻高等学校を退職。2005年蕪栗沼とその周辺水田をラムサール条約湿地登録に導いた立役者の1人であり、アジアの水田の湿地としての重要性を提言している。現在は田んぼの生きもの調査の全国普及に向け、調査・指導を行っている。
NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ理事
日本雁を保護する会幹事
NPO法人民間稲作研究所理事

●中貝 宗治(なかがい むねはる) 兵庫県豊岡市長
1954年兵庫県豊岡市生まれ
1978年兵庫県職員
1991年兵庫県議会議員
2001年から現職
「コウノトリも住める豊かな自然環境と文化環境は、人間にとってこそすばらしいものに違いない」という信念のもと、『安全・安心農作物認証制度』『豊岡市環境経済戦略』『子どもの野生復帰大作戦』など独自の施策を展開。コウノトリをシンボルに豊かなまちづくりを進める“豊岡の挑戦”は、全国から注目を集める。
好きな言葉は、「願うこと。願い続けること。投げ出さないこと」
豊岡市ホームページ:http://www.city.toyooka.hyogo.jp

●竹田広和(たけだ ひろかず) 「ふゆみずたんぼ」取組農家
1967年北海道当別町生まれ当別育ち
1987年就農
2004年エコファーマーの認定、「ファームひなたんぼ」設立
両親のただひたすら泥だらけで働く姿を見て、農業はかっこ悪い職業だと思い、たくさんの職種に就いたが満足できるものはなく、むしろ自分を信じて打ち込める農業を自分がかっこよく思えるように変えたいと強く思うようになる。24歳の時、結婚し子供には夢を持って働く姿を、妻にはただの農家のおじさんとおばさんにはならないと約束し、楽しい農業スタイルを模索し始める。農産物はここから買いたい農家」を目指し、いつでも開放のひなたんぼガーデンや直売所・加工農産物・イベント参加・サイドカーでの米配達・など積極的にアプローチをしている。農産物にもこだわりを持ち減農薬・減化学肥料栽培に取り組んでいる。
2006年「ふゆみずたんぼ」に出会い迷わず挑戦。田んぼに住む生き物達と協力しながら栽培する米作りに魅了され、現在27ヘクタールの耕作(内水田は9ha)の内50aで冬水田んぼの米栽培をしている。
行動指針は「たくさんの難関を笑いながら乗り越えていく」こと。
ファームひなたんぼホームページ:http://www.kyowa-sougyo.ftw.jp/

●石坂裕幸(いしざか ひろゆき) コープさっぽろ理事長補佐
1971年北海道大学農学部卒
1973年生活協同組合コープさっぽろ入協
食品関係の仕入れ部門を長くやり、食品部長、
品質管理センター長、コンプライアンス室長を経て
現在、理事長補佐(CSR担当)を担当。
3年前から、コープさっぽろ農業賞を取り組みはじめ
その事務局長を兼任。
スローフード&フェアトレード研究会 幹事
北のクリーン農産物審査委員
北海道地域農業研究所の幹事

●東 修二(ひがし しゅうじ) 北海道農政部次長
1951年北海道札幌市生まれ
1974年北海道大学農学部卒
農政部酪農畜産課長、農政部農政課長、
農政部道産食品安全室長、農政部食の安全推進室長を経えて
2006年より農政部次長

●庄司昭夫(しょうじ あきお) (株)アレフ代表取締役、創地農業21代表
1943年岩手県生まれ
1961年岩手県立盛岡工業高等学校卒
ジャズ・ミュージシャン(ドラマー)の後、1968年12月、盛岡市内に「ハンバーガーとサラダの店・べる」を開業。ハンバーグ“スペシャリティ”レストランの業態を確立した。1976年12月「カウベルカンパニー株式会社」設立、代表取締役社長就任。1987年5月「株式会社アレフ」に社名変更。
1994年、ニューフードビジネス優良事業者として日本政府より農林水産大臣表彰(農業生産等連携部門)を受賞
2004年、農林水産大臣表彰(環境配慮部門)を受賞
2004年、つねに消費者の立場からの発想で「食の安全・安心」に取り組み外食産業発展に貢献したとして、農林水産大臣感謝状を授与
「食の安全・安心」には自然環境との共生が不可欠との考えから生物多様性など環境問題にも深く関わり、環境技術の自社開発をはじめ他に先んじた省資源・省エネルギーを実践している。商業倫理や道徳に関する講演も多く、環境や芸術などの分野で活躍する世界の著名人との対話も続けている。
1995年、北海道農業・農村振興審議会委員
2004年、経済産業省・資源エネルギー庁「グリーンPPS検討会」検討委員

2007年01月22日

訪問者

冬のたんぼには、こっそりと、見知らぬ訪問者がやってきているようです。
070122足跡.jpg

キツネか何かの足跡だと思われます。
夏は足跡が残らないだけで、夏もやってきているのかもしれませんね。

はしべ

2007年01月14日

ちょっとお休み

私たちの大先輩、宮城県は大崎市(旧田尻町)、
ラムサール登録湿地のふゆみずたんぼの今日の様子です。
070114田尻.jpg

去年同じ時期に見にきたときは雪が積もっていましたが、今年は全くありません。
なんでも暮れに大雨が降ったときにこの地域一面「ふゆみずたんぼ」状態になって、
水鳥たちがねぐらを取ったそうです。

それにしても北海道の冬の田んぼとは全く違いますね。

今日はガン類のカウントをしていたのですが、あちこちでマガンやハクチョウの仲間が
田んぼに降りてエサ(落ち籾など)を食べたり休んだりしているのが見られました。
15人で手分けして、全部で3万羽くらいカウントしたそうです。

はしべ

2007年01月09日

生きもの調査!?(3)

先月に続き、冬の田んぼの生きもの調査です。
070109調査1.jpg

先月、雪の下の田んぼでもイトミミズをはじめ生きものたちが見つかったことに
気を良くして今月も調査を行いました。
農家さんの田んぼの土を2日間かけて集めました。
写真は猛烈な地吹雪の中、必死の思いで土を取ろうとしているところです。
しかしこの後土を取り終わって車に戻ったら晴れてきました。
まったくどなたのせいだろう…

この冬は暖冬のため、雪があまり降っていません。
積雪も12月より浅くなっていて、一番雪深い田んぼでも50cm程度(先月は約80cm)でした。

恵庭に戻ってから私たちの田んぼの土も採取し、中の生きものをカウントしました。
070109調査2.jpg

今回もイトミミズをはじめ、ユスリカの幼虫、センチュウ、ヒル、ガガンボ幼虫などが
見つかりました。
しかし生きものの数、種類ともに先月より減ってきている農家が多いです。

来月はどうなっているでしょうか。

ちなみに私たちの田んぼからは、2ヶ月連続で何も見つかりませんでした…

はしべ

2007年01月08日

新年早々

一年間一緒に取り組んできた農家の皆さん、ご指導いただいている先生方、
そしてこの取り組みを取り巻く人たちが集まり、今年の活動について
打合せを行いました。

北海道で生物の多様性を活かした稲作技術を可能とするために、
今年の栽培のポイント、およびそれを検証する調査のポイントについて
議論しました。
070108ミーティング1.jpg

私たちの取り組みが持続可能なものとなるのか。まだ先はよく見えていませんが、
今年も皆さんと取り組んでいければうれしいです。

はしべ

後半は昨年暮れにネパールの田んぼを調査してきた(ネパールにも田んぼがあるのです!
しかも「ふゆみずたんぼ」も)、岩渕先生とダナさんからその報告がありました。
070108ミーティング2.jpg

ネパールの棚田の風景の素晴らしさ、「ふゆみずたんぼ」での生きもの調査の結果
(日本と同じような生きものたち、特に多くのイトミミズの見つかった田んぼと、
日本では畑にいるような太いミミズが田んぼの中にいるという驚くべき田んぼがあった)
などに皆興味津々でした。

ネパールでは田んぼに草が生えていないと肥料分が得られない、と農家が悲しむそうです。
雑草を何とかして抑えようとする日本とは逆の発想ですね。
さまざまな生きものを大切にし、循環を考える、そんな発想の中に
私たちの目指す方向に近いものがあるのかもしれません。

またまた夜遅くまで話は続きました。

2007年01月05日

新年

新年の行事、もちつきがありました。
昨年はうるち米しか作らなかったので、もち米は私たちの田んぼのお米ではありません。
来年は自分たちで作ったもち米でもちつきもできればいいですね。

さて、会場の何箇所かに、写真のようなお飾りが飾られています。
070105お飾り.jpg

これは、昨年田んぼで取れた稲の稲わらを使って、年末に作ったものです。
(作ったのはわら縄の部分だけで、装飾は別の人たちがしてくれました。)
少しは日本の伝統行事に花を添えることができたでしょうか。
来年はもっと立派なお飾りも作れればいいな。

今日の田んぼです。
070105たんぼ.jpg

一度水は入れたものの、「ふゆみずたんぼ」と呼ぶにはちょっと…って感じですね。
これからどうするか、思案のしどころです。

地球温暖化のせいなのか、今年はなかなか寒くならず、雪も大して降っていません。

何がともあれ、今年もよろしくお願いします。

はしべ