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2008年10月28日

ラムサールCOP10(1)

ウルチンから戻りました。
今日からラムサール条約のCOP10(第10回締約国会議)です。

ラムサール条約は、正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」で、
湿地の保全と持続的な利用(条約の用語では「賢明な利用(ワイズユース)」)を目的としています。

なぜ湿地の条約の会議に来ているのか?というと、この条約では湿地の定義は非常に幅広く、
田んぼも湿地に含まれているのです。
今回は本会議に水田に関する決議案が日韓政府から提出されており、日韓の水田関係者の
注目を集めています(というかそもそも日韓のNGOが水田決議の提出を後押ししたのですが)。

はしべ

といっても、本会議自体は政府の代表者(日本でいえば環境省の担当課)による会議ですので、
私たちが会議に参加するわけではありません。
しかし、本会議の議論を聞くことはできますし(英語ですけど)、
関連するサイドイベントやブース展示なども行われております。

まず受付。事前に参加登録をしてあるので、名簿と照合して入場証を発行してもらいます。
日本人が同じバスでどっとやってきたので、A~Jのブースが混んでいます。
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受付が済んだら展示ブースの設営をします。
わが社のブースはこのようになりました(プライバシーと国際カエル年に配慮し顔は加工してあります)。
081028ブース.jpg

今日は夕方の開会セレモニーまで特に行事がないので、一日ブースで説明したり、
他のブースを見て回ったりしていました。
一番多いのは韓国のブースですが、日本のブースも結構な比率を占めています。
日本の皆さんはほとんど展示物を持参してきたのでポスターだけとかシンプルなものが多いですが、
韓国は地元だけあって模型を置いたり力が入っています。例えば…
081028展示.jpg

会場のCECO(チャンウォン展示会議場)の中はこんな感じで広いです。
081028CECO.jpg

さて、途中いろいろやっているうちに、夕方になりました。
開会セレモニーの会場です。
081028開会.jpg

開会セレモニーにはイ・ミョンバク大統領が来場し、「グリーンな会議なので緑色のネクタイをしてきた」
とか言いながら韓国のグリーン成長政策?(Green Growth Policy)について力説していました。
国土交通海洋大臣や環境大臣などのあいさつ(韓国では沿岸湿地は国土交通海洋部、
内陸湿地は環境部の管轄になっている)、COP1~10までの開催国の子供によるアピールや、
ラムサール賞(湿地保全に貢献した個人に与えられる)の授与などが行われセレモニーは終了、
その後歓迎ディナーで本日のプログラムは終了しました。

2008年10月26日

世界NGO湿地会議2

2日目、3日目は韓国4番目のラムサール湿地、スンチョン湾を擁する、
全羅南道(韓国南西部)のスンチョン(順天)市でのNGO会議です。
スンチョン湾はクロツラヘラサギやナベヅルをはじめとする貴重な水鳥が飛来する
場所として知られます。

会場の外観です。ロイヤルホテルの結婚式場のようです。
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はじめに参加者を地域別に紹介しました。
南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、日韓以外のアジア、韓国、そして日本の順に
参加者を起立させました。ラテンアメリカやアフリカの人たちは数十時間かけて
はるばる韓国までやってきたとのことです(写真は日韓以外のアジアの方々です)。
081026NGO会議2.jpg

驚くべきことに、日本からの参加者が最多(韓国より多い!)で、
日本人が多数起立するとあまりの数に会場からどよめきが上がりました。

はしべ

会議は、昨日も参加されていたラムサール事務局の方からラムサール条約とNGOの役割について、
次いで韓国NGOの代表より韓国の湿地保全政策の現状についての基調講演がありました。

その後お昼まではラムサール条約COP10に提出されている水田に関する決議案を
NGOとしてサポートするための水田の生物多様性に関するセッションでした。
日本雁を保護する会の呉地さんから水田決議の意義と決議案提出までの経緯について基調講演、
次いでスペインの地中海岸、20,000haのふゆみずたんぼが行われているエブロデルタで
冬季湛水と有機稲作の研究、実践、また会社まで設立してお米の販売も手がけている
スペイン鳥学会のイグナシさんの事例報告、
その後は環境サイド(日本野鳥の会)、農業サイド(稲葉先生)、
消費者サイド(韓国iCOOP生協)、と各分野からの報告が続きました。

午後からは湿地の賢明な(あるいは賢明でない)利用や湿地保全政策の検証に関する
セッションが続きましたが、筆者は別の打合せがあり稲作関係の皆さんと中座しました。
打合せ後、明日訪問する慶尚北道のウルチン郡に向けて出発しました。
ウルチン郡では2009年夏に世界親環境農業エキスポが開催される予定で、
第10回日韓中環境創造型稲作技術国際会議の開催もその期間中に予定されています。

日曜の夕方で道路も渋滞しており、長い道のりになりました。
途中、サービスエリアで夕食。カフェテリア方式で、筆者は豆腐チゲ(自分でコンロで温める)と、
ムルキムチ(水キムチ)、焼きサンマ、ご飯を選択。
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ここまで2日間変わり映えのしないバイキング料理ばかりだったので
とてもおいしくいただきました。

その後3時間以上車に揺られ、宿に着いたのは真夜中でした。

2008年10月25日

世界NGO湿地会議1

韓国にやってきました。
ラムサール条約COP10に先立って、今日から3日間、世界NGO湿地会議が行われます。

昨夜から泊まっているホテルです。
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ここは慶尚南道(韓国南東部、釜山を含む道)、チャンニョン(昌寧)郡のプゴク(釜谷)温泉です。
ここではCOP10と同じ期間、プゴク温泉まつりが行われるそうです。

ホテルのフロントには「ラムサール条約COP10公式宿泊施設」の表示が。
081025ホテル2.jpg

でもフロントの人ハングルしか話せません。
部屋はオンドル(床暖房)がものすごく効いていて室内と屋外の温度差が激しいです。
それでも外も北海道よりはずいぶん温かいですが。

今日は同じチャンニョン郡内のウポ(牛浦)沼で会議が行われます。
ウポ沼は1998年に登録された韓国2番目のラムサール湿地です。
沼への入口には「うぽヌマ」という微妙な日本語表記の看板があります。

会場のウポ沼生態館です。
壁のばかでかいギンヤンマとコオイムシのレリーフが来場者の度肝を抜きます。
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土曜日ということもあり、家族連れなどでにぎわっています。
館内にはトキのはく製が置かれていました。韓国では中国からトキを借り受け、
ウポ沼を中心にして繁殖させていつか野生復帰させるという計画が動き出し、
中国からトキがやってきたとのことです。
同様の取組の先輩である豊岡市でのコウノトリの繁殖の様子などがビデオで流されていました。

はしべ

昼休みにちょっとだけ沼を見てきました。
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水面に粒々のように浮かんでいるのはカモの仲間です。
カモ類はとにかくたくさんいました。その他にサギの仲間もちらほら。
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トンボはアキアカネとノシメトンボしか見られませんでしたが、
資料によると、季節にはギンヤンマ、トラフトンボ、タイリクタベサナエなどが見られるようです。

植物ではサンショウモなどの水草が見られました。
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さて湿地会議の方ですが、1日目の今日は、
CEPA(Communication, Education and Public Awareness の略;
日本語では広報・教育・普及啓発)活動がテーマです。会場はこんな感じ。
081025NGO会議1.jpg

イギリス、オランダ、ロシア、タイ、パキスタン、ネパール、コスタリカ、韓国そして日本と
多彩な報告がありました。
そのうち約80分は水田に関するCEPAプログラムのセッションで、
日韓5名からの報告があり、そのうちの1名を私が受け持ち、
北海道を中心とした3年間のふゆみずたんぼプロジェクトの取組について報告しました。

NGO会議全体を通しても企業からの報告は私だけでした。
どの国でもNPOと企業がいかに協働するかということは大きなテーマのようで、
最後のディスカッションの際にもその話題が取り上げられ、私の発表は
その1つの例として話題にのぼり、来場していたラムサール事務局の方も言及されました。
韓国まで発表しに行った甲斐があったでしょうか(発表中の写真はありません)。
ディスカッションはこんな感じでした。
081025NGO会議2.jpg

ディスカッション後、会場で夕食(お弁当)をとり、チャーターバスで2,3日目の会場となる
スンチョン(順天)市へ移動しました。
参加者数が多いため、スンチョンでは会場の周辺のモーテルに分宿となりました。
韓国ではビジネスユースでもモーテルに泊まるのは普通だそうですが、
フロントのつくりとか、真っ赤な照明があったりとか、微妙な感じです(部屋は快適でしたが)。

2008年10月13日

来年への期待

これがうわさの新米利用「えこりん羊ミニカレー」でした(販売は本日で終了)。
081013カレー.jpg

はしべ
(続きは田んぼの生きものの話です)

今日の田んぼです。
081013たんぼ1.jpg

先週降った雨のせいで、くぼみに水がたまっています。

久しぶりに田んぼと周囲をよく見て回っていたのですが、
田んぼまわりの水路のある場所の土が「ひょっとして」と思わせる状態だったので、
泥をすくって見てみました…
いました。
081013水路イトミミズ.jpg

イトミミズです。

ついに水路まで進出しました。
今年は水路にサヤミドロやシャジクモが大量に発生したので、
食べ物には困らなかったのかもしれません。
見つけた場所はここです。
081013水路位置.jpg

田んぼは目と鼻の先です。
来年こそは田んぼの中でイトミミズ、見つかるでしょうか?
かなり期待しちゃいます。

2008年10月12日

脱穀体験

本日は好天に恵まれ、おかげさまで脱穀体験も好評だったようです。
脱穀体験は10/11,12の2日間で終了いたしました。

またおかげさまで、竹田さんの米団子も本日で売り切れてしまいました。

明日10/13(体育の日)は、
 「えこりん羊ミニカレー」(400円)
 お米のおせんべい(200円)
 えこりん村のお米(約2合で300円)

を銀河庭園内、プティロズビィ前のテントで販売予定です。

はしべ

2008年10月10日

新米お目見え(イベントのお知らせ)

10月に入ってから、晴れれば稲を刈り、天気が悪ければ、脱穀、収量調査
(一穂のもみ数を数えたりする)といった具合に進めていますが、
あまり天気が続かないので、田んぼには稲があと1割弱残っています。

脱穀した籾の籾すりや精米も少しずつして、試食もしています。
これはななつぼしの精米。
081010ななつぼし精米.jpg

先日試食しました。味は…食べた方からは高い評価です。

このななつぼしを、明日からの銀河庭園の感謝祭(10/11~13)では、
「えこりん羊ミニカレー」のご飯としてお出しします(400円)。
初めての新米を召し上がっていただけますので
新米の味に興味のある方、ぜひ銀河庭園にお越しください。入場料も半額です。

これはさっき籾すりしたばかりのおぼろづきです。
081010おぼろづき玄米.jpg

さっそく精米して、試食してみました。
炊きたてつやつやのおぼろづき新米ご飯です。
081010おぼろづきごはん.jpg

味は、結構いけます(自画自賛)。

このおぼろづきを明日からの銀河庭園の感謝祭では、
田んぼの横のテントで袋詰めして販売します(玄米、精米両方あります)。
今年育てた新米が手に入るチャンスです。ぜひお越しください(10/13はプティロズビィ前テントで販売)。

田んぼ横のテントでは、今年稲刈りした稲の脱穀体験をやっています。
お一人様1回100円です(10/11,12のみ)

その他に銀河庭園の感謝祭では、新開発のお米のおせんべい
HAL財団の第4回HAL農業賞で地域貢献賞を受賞された
当別町、ファームひなたんぼの竹田さんの米団子も販売しています(10/12完売しました)

三連休はえこりん村の銀河庭園へぜひいらしてください。

はしべ

2008年10月02日

稲刈りというより

6/4の補植からちょうど120日。
当別町、竹田さんの黒米(きたのむらさき)の収穫の日がやってきました。
今年も各部署から14名の社員が参加。

今年の出来を真剣に確認するバイヤー軍団。
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はしべ

黒米は籾殻が大きい割に粒が小さく、コンバインで刈るとくずの方から大量に排出されてしまうそうで、
昨年はすべて手刈りしたのですが、今年竹田さんには約20aの作付をしていただいており、
昨年より面積が広くなりました。
そこで強力な助っ人「バインダー」登場。
30年間倉庫に眠っていたものを引っ張り出して使えるようにしていただきました。
私が子供の頃は実家ではこれを使って稲刈りしていたような気がします。
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稲を刈って、束にして、しばったものを排出する、という一連の作業をあっという間にしてしまいます。
排出された束は等間隔に並んでいます。
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我々の主な仕事は、束ねられた稲を、集めて、
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運んで、
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掛ける。
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こっちにも掛ける。
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ひたすら掛ける。
バインダー刈りの方は午前中には終わり、運んで掛ける方も昼過ぎには終了。
田んぼはあっという間にきれいになりました。
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刈られた稲株の間からは、アマガエル、クモの仲間(コモリグモ、アシナガグモ、アゴブトグモ)、
ジュウサンホシテントウ
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などがたくさん現れ、隠れ場所を探して逃げていきました。どれも益虫と呼ばれる生きものたちです
(ジュウサンホシテントウもアブラムシを食べるようですので益虫に分類してよいでしょう)。
マツバイがほどよく生えているので、地表がしっとりしていて、生きものたちには住みやすいようです。

ということで稲刈りというより稲運びまたは稲掛けといった方が仕事の内容を適切に
表しているような気はしますが、バインダーのおかげで予想以上に早く終了しました。
今日の精鋭たちが竹田さんを囲んで記念撮影です。
081002竹田黒米10.jpg

終了後は竹田さんの新米を使ったカレーをごちそうになり、
今のトラクターがいかに高機能化しているか(そして高いか)という話を聞いて解散となりました。

今日収穫したお米がお店に並ぶまでにはまだいろいろと大変な道のりが待ち構えており、
少し時間がかかりますが、このような環境の中で栽培期間中農薬や化学肥料を使用せずに育て、
私達も田植えと稲刈りだけですが関わって作ったお米です。
ぜひ召し上がっていただきたいと思います。