水田決議 採択

ラムサール条約第10回締約国会議(COP10)に日韓政府から共同提案されていた
水田に関する決議案(決議案X.31「湿地システムとしての水田の生物多様性を増進する」)は、
昨日までの本会議での議論と非公式小委員会での協議による2回の修正を経て、
本日11/4の10:00過ぎに、本会議において採択されたそうです。
はしべ


この決議は、ラムサール条約で湿地のカテゴリーの1つに定義されている田んぼが
世界のさまざまな国、地域で食糧としてのお米の生産はもちろん、
さまざまな生物の生産や保全(特に水鳥)にも貢献してきたこと、稲作文化を育んできたこと、
その他にも多面的な機能を持っていることを認め、
締約国に、田んぼの価値をいっそう明らかにするための生きものや文化などの調査を奨励し、
条約湿地登録などを通して価値のある田んぼの保全や認知に配慮することを勧め、
農業関係官庁と環境関係官庁が共同して湿地のワイズユースとしての適切な水田の利用を
奨励し(不適切な自然湿地の改編や化学物質の利用による生物多様性の減少を起こさないように)、
科学技術検討委員会(STRP)に湿地の生物多様性の保全を支持する水田の機能についての
レポートの作成や情報の普及を他の国際機関と共同して行うことを求める内容となっています。
またこの決議中第10段落で、「米作りの期間以外にも田んぼに水を張る方法が
水鳥など生物の保全や、雑草・害虫のコントロールなどのために行われてきた」
というように「ふゆみずたんぼ」などの農法のメリットにも触れられています。
詳細をごらんになりたい方は、ラムサール条約のウェブサイトCOP10のサイト
決議案修正決議案31修正2をご覧ください(すべて英語です)。
何がともあれ、田んぼの生きものと共生する考え方や農法は
これから国際的にもますます重要視されることになるでしょう。
決議採択のあと、会場においてこの決議を後押ししてきた日韓のNGOが
共同で記者会見を行ったそうです。
筆者は前日まで会場で議論をフォローしていましたが、
採択および記者会見の瞬間は日本海上空でした。

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