まとめ会

プロジェクト3年目を締めくくるまとめ会です。
調査をさせていただいた農家の皆さん、先生方、お世話になった皆さんと
一年間(および3年分)の調査データの検討を行いました。
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はしべ


はじめにこのプロジェクトに多様な視点から関わって頂いていたみなさんからの報告です。
ふゆみずたんぼ型栽培の実践をオーナー制で始めた
宮島沼の今年の取組(沼の乾燥化や水質悪化対策として)の報告があり、
次いで有機水田における魚の増殖の可能性についての調査報告がありました。
また今回は、ふゆみずたんぼと生物との関係で卒論を書いていたり、
書こうと検討している学生さんも参加されました。
続いて、生きもの調査の結果、生育調査の結果、収量調査の結果などについて
弊社プロジェクトメンバーから報告をし、先生方からのコメントや質疑を行いました。
今年の取組農家の平均収量は8俵を超えるものとなりましたが、
全道的に平年に比べ収量が多い年だった(農業試験場の作況調査で
軒並み平年より15%程度多い)ことを考えると、喜んでばかりもいられない結果ではあります。
また個別に見ていくと、健康な苗を育てること、「わき」が発生しない田んぼを用意すること、など
田植え後に稲が順調に生育できる条件が整っていた農家の収量は多く、
そこに課題がある場合は収量や最後のお米の品質に至るまで影響を受けているようです。
生きものでは、今年は昨年に比べ、イトミミズ、カエル、クモなど多くの生きものが、
少ない年でした(特定の田んぼではなく全体的に少ない)。
気候の関係ではないかと思いますが現時点では理由は分かりません。
またいくつかの調査結果は、畦草の重要性、農作業(中干しの時期など)によって
生きものが影響を受けている可能性、などを指摘しているように思えます。
一口に「ふゆみずたんぼ」とくくってしまうだけではなく、これからは、
その中身の何が生きものにとって良いのか(あるいは悪いのか)、ということを
丁寧に見ていくことで、真に生きものにやさしい農業を行っているという
誇りや実感を持てるようになることが大切ではないでしょうか。
先生方からは、このプロジェクトが北海道の有機稲作の歴史的な転換点を
作っているのだという過分なコメントをいただきました。
3年間取り組んでもまだまだ未解明のことばかりで、今後に向けても課題山積ですが、
これまでやってきたことは報われた気がしました。ありがとうございます。
そして恒例お米の試食です。
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1年間の成果を存分に味わい、そのまま懇親会になだれ込みました。
農家の皆さんをはじめ多くの皆さんがお酒も飲まずに深夜近くまで
熱心に話をしていかれました。お疲れさまでした。

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