種の準備2

種の準備その2。
ばか苗病などの稲に病気をもたらす菌を殺す消毒の作業を行います。
薬で消毒をする方法もありますが、
私たちは化学的に合成された薬品などを使用しないお米づくりを行っているので、
60℃のお湯に種もみを7分間つける「温湯消毒(おんとうしょうどく)」という方法で行います。
お湯とタイマーの準備ができました。
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はしべ


「60℃7分」というのは、病原菌は殺せるけど、種もみが煮えてしまわない、
ちょうど良い温度なのだそうです。
種もみを入れるとお湯の温度が下がるので、お湯の量に対して
入れる種もみが多すぎないことが重要です。
また7分の間にもお湯の温度が下がるので、その分も考慮して
少し熱めのお湯を準備して種もみをつけます
(61℃くらいのお湯に入れると、終了時に59℃くらいになる)。
実施中。種もみを何回かに分けてやっています。
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終わったらすぐ冷水につけて種もみを冷やしてあげます。
60℃のお湯に7分もつかっていたら、人間ならやけどしますからね。
私たちはまく種もみの量が全部合わせても数kgなのでこんな道具でやっていますが、
農家のためには専用の大きな(風呂桶のような)温湯消毒機もあります。
電気で加温、保温できる機械です。
温湯消毒の他には、別の微生物を使用して病原菌など悪い菌を食べさせてしまう方法などもあります。
さて温湯消毒が終わった種もみは、そのまま冷水につける「浸種(しんしゅ)」という段階に入ります。
これは水の中で種もみの中にある発芽を抑えている物質(アブシジン酸という)を洗い流すことで、
種もみに芽を出す準備をさせるのです。
私たちは寒さにも強い稲をつくるために、8℃くらいのかなり低めの水温の水に2週間ほどつけます。
このへんの工程は、最終的に種をまいて芽が出るのが確認できるまで、
毎年うまくいったのか不安を感じながら作業しています。
「芽が出ますように」と種もみに祈って水につけました。
さて田んぼの方ですが、かなり雪がとけました。
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なんとなく湛水状態です。
昨年の今ごろは雪がほとんどなかったので、今年はちょっと遅めですね。
畦の状態がよければ、このまま水をためられるかもしれませんが、
一度乾いてしまうかもしれません。思案中です。

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